MUSIC BOX オルゴール

MUSIC BOX オルゴール

18世紀末、オルゴールはスイスで誕生いたしました。その後、蓄音器やラジオ放送が台頭を迎えるまでの約100年間、オルゴールは「自分の好きな音楽をいつでも楽しみたい」という、人々の願いを叶えてきました。当館ではスイス製のシリンダー式オルゴールやドイツ製のディスク式オルゴールをはじめ、ストリートオルガン、オートマタ(からくり人形)、様々な楽器を組み込んだ自動演奏ピアノなどをご紹介いたしております。

 

オルゴールコンサート

オルゴールやオートマタを、歴史や仕組みなどについてのお話を交えながら、コンサート形式でご紹介いたしております。職人たちの優れた技術と美しい音色にかけた情熱・・・何世代にもわたり受け継がれた、その豊かな響きをどうぞお楽しみください。

毎日 9:40 / 11:00 / 12:30 / 14:00 / 15:30 (約40分)  

オルゴール物語
オルゴールのご紹介

 

オルゴール物語

 ●オルゴールの歴史  ○主な出来事
1381 ブリュッセルの聖ニコラス・カークの塔に自動演奏カリヨンが設置される    
1500 (年代)
ピーター・ヘンライン(スイス)、ゼンマイを発明
   
1657 ホイヘンス、振り子時計を製作    
    1765 ワット、蒸気機関を改良(この頃イギリスで産業革命)
1774 ピエール・ジャケドロー(スイス)オートマタ製作    
1776 アンティド・ジャンビエ(スイス)、櫛歯を使用した音楽入り時計を製作 1776 アメリカ独立宣言
    1789 フランス革命
1796 アントワーヌ・ファーブル(スイス)櫛歯とピンのついたシリンダーで音楽演奏するシステムを確立    
    1804 ジャガード、カード式自動紡績機を発明
    1807 フルトン、最初の実用汽船を建造
1810 (年代)
フランソワ・ルクルト(スイス)、ワイヤー・ダンパーと鉛による調律法を櫛歯に採用
   
1814 フランソワ・ルクルト、ワンピースの櫛歯を製作ペイラード社(スイス)創業    
1815 ニコール・フレール社、ピアノ・フォルテボックスを発表    
    1830 マンチェスター・リヴァプール間に鉄道が開通
    1837 モールス(米)、有線電信機を発明
1857 レペ社(仏)子ども用手回しオルゴール(マニベル)発表    
    1863 ロンドンに地下鉄が開通
    1867 ジーメンス、自動発電機を発明
1869 ヘイリイ・ハーバーグ、曲目インジケーターを考案    
    1871 ドイツ帝国の成立
    1876 グラハム・ベル(米)電話器を発明
1877 トーマス・エジソン(米)、蓄音機を発表    
1878 ジャガード、チタ-・アタッチメントを考案    
    1879 ジーメンス、電気機関車製造
    1883 ダイムラー、高速ガソリン機関を発明
1885 パウル・ロッホマン(独)、エリス・パール(英)ディスクオルゴールを発明    
1886 シンフォニオン社(独)ディスクオルゴールを発売    
1886 ジャバンニ・ラッカ(伊)ピアノ・メロディコ・オルガニートを製造    
    1889 フランス革命100年記念パリ万国博覧会が開催
    1893 ディーゼル、ディーゼル機関を発明
1890 ポリフォン社創業    
1894 レジーナ社創業    
    1895 マルコーニ、無線電信の実験に成功
    1896 アテネで第一回オリンピックが開催 (13ヶ国285人が参加)
    1901 第一回ノーベル賞をレントゲン(独)が受賞(X線の発見)
1903 シンフォニオン社、年間にオルゴールを約6000台、ディスクを約10万枚販売する 1903 ライト兄弟 ガソリン機関による飛行機の飛行成功
1904 エドウィン・ウェルテ(独)、リプロデューシング・ピアノを発明する    
1905 レジーナ社蓄音機付きディスク・オルゴールを製造    
    1911 フォード社、自動車の量産体制開始
    1914 第一次世界大戦勃発
1913 エオリアン社(米)、デュオ・アートを発表    
    1920 初のラジオ放送局アメリカに創設される
1921 レジーナ社、社業を閉じる    
    1924 蓄音機の電気録音方式が開発される

 

オルゴールのご紹介

シリンダー式オルゴール

 

オーヴァチュアボックス

製 造 年:1850年
製 造 国:スイス
メーカー名:ニコール・フレール社

 

オーヴァチュアボックスとは、オペラの序曲を収録したオルゴールに対する呼称です。このオルゴールは曲数を増やすために、太いシリンダー(ファットシリン ダー)を使用しています。1回転で2曲、シリンダーが6段階送り込まれる事によって、12曲を演奏するように作られています。

1850年代のものですが、ゼンマイの巻き上げにキーを使用する事や、ガラスの内蓋がない事、操作スイッチが横にある事など、初期のオルゴールの特徴を多く持った機種です。  

 

ワンピースコームのシリンダーオルゴール

製 造 年:1870年
製 造 国:スイス
メーカー名:ブレモンド社

 

ワンピースコームとは、1枚の鋼板を櫛形に刻んだ櫛歯のことで、歯の長短によって調律します。1814年にスイスのフランソワ・ルクルトによって考案され ましたが、一般的になるのは、1830年代以降です。それまでの櫛歯は、1本ずつ、あるいは4~5本の歯を1まとめにしたものを個別に固定したもので、セ パレートティースとか、セクショナルティースと呼称されているものでした。ワンピースコームの登場により、櫛歯の製造が容易になり、オルゴールは時計技術 から分離して「音楽を楽しむための装置」として発展していきます。

 

チタ-付きのオルゴール

メーカー名:ペイラード社
製 造 国:スイス
製 造 年:1880

 

オルゴールは本来、櫛歯の音しか聴くことが出来ませんが、なんとか他の音色も聴けるようにという工夫から生まれたのが、チター・アタッチメントです。櫛歯をおおうプレートに取り付けられている、丸めた薄い紙が櫛歯に触れると、振動数が減少し音色が変わります。この音がチターやハープの音色に似てい ることから、この種のオルゴールを「チター付きのオルゴール」と称します。  

 

シリンダー交換式のオルゴール

製 造 年:1880年
製 造 国:スイス
メーカー名:ペイラード社

 

このオルゴールは、箱の下部に予備のシリンダーを収納する引き出しがついていて、1本に 6曲入りのシリンダーを交換することにより、多くの曲を聴くことが出来ます。1つのオルゴールで多くの曲を楽しむことが出来るようになりましたが、シリン ダーの生産は手作業で大変手間がかかり、高価でもあったため、次代をディスクオルゴールに譲ることになります。

 

ディスク式オルゴール

 

カリオペ

製 造 年:1900年
製 造 国:ドイツ
メーカー名:カリオペ社

 

テーブルタイプの家庭用として使われていました。82ノートの櫛歯のほかに、10個のベルが組み込まれており、ベルの音色も聞こえてきます。

カリオペ社は、1895年、後発でオルゴール業界に参入し、大成功を収めたメーカーです。第1次世界大戦後も存続し、蓄音機も製造しています。

 

ポリフォン スタイルNo.54 ミカド

製 造 年:1900年
製 造 国:ドイツ
メーカー名:ポリフォン社

 

直径62.5cmのディスクを使用するこのオルゴールは、ポリフォン社のディスクオルゴールの中では、最大直径のものです。高音用と低音用の大小一対になった櫛歯が、対向で2組セットされ、バランスのとれた音色が楽しめます。

コインを入れると1曲を演奏する営業用で、パブやレストランなどに置かれていました。 ポリフォン社のオルゴールには、愛称が付けられていますが、このオルゴールには「ミカド」という、日本語の愛称が付いています。

 

レジーナコロナ 8a オートチェンジャー

製 造 年:1900年
製 造 国:アメリカ
メーカー名:レジーナ社

 

アメリカ最大のディスクを使用する大型機で、自動的に12枚のディスクを交換する、オートチェンジャーとなっています。1曲だけ選んで演奏したり、次の曲へとディスクを交換したりすることが出来ます。ディスクを定位置まで持ち上げたりするのも全て、ゼンマイが動力となっています。

レジーナ社は、ドイツのポリフォン社の創業者がアメリカに渡って創設し、瞬く間にアメリカ最大のメーカとなりました。

 

レジーナ スタイルNo.9

製 造 年:1900年代
製 造 国:アメリカ
メーカー名:レジーナ社

 

39.4 cmのディスクを使用する機種は、レジーナ社のベスト・セラーズ機です。このオルゴールのケースには、美しい彫刻がほどこされており、当時の広告には「オルゴールの女王」と書かれていました。

華やかで明るい高温の響きが特徴です。

 

レジーナフォンNo.150

製 造 年:1900年代
製 造 国:アメリカ
メーカー名:レジーナ社

 

1905年、レジーナ社は蓄音機の特許を買い、回転軸を二つ持ったオルゴールを製造しま す。一つはオルゴールのため、もう一つの回転軸には、ターン・テーブルをセットして、金属のラッパのアタッチメント取り付け、78回転にしてレコードを聴 くことができる兼用機として発売しました。ヨーロッパの他のメーカーでも同様の兼用機が製造されますが、それはもう目前に迫ったオルゴール時代の終焉を暗 示するかのような機種であったのです。

 

ミラ テーブルタイプ

製 造 年:1900年代
製 造 国:スイス・アメリカ
メーカー名:メルモド・フレール社

 

スイス製のメカニズムとアメリカ製のケースを使いアメリカで組み立てられ、販売された、メルモド・フレール社の傑作機です。メルモド社は、スイスでも名門 のメーカーで大型のシリンダーオルゴールを製造していましたが、ディスクオルゴールの時代には、メカニズムだけを生産していました。「ミラ」は、オルゴールが衰退していく中、メルモド社が全力を傾けて作ったオルゴールです。姉妹機にステラがあります。